heartbeatの設定

2台のWebサーバのホスト名をwww1, www2とします。どちらのサーバもNICが二つあり、eth0がサービス系、eth1が監視系です。IPアドレスについて、サービス系のIPアドレスは、www1: 192.168.1.1, www2: 192.168.1.2とし、VIPとして192.168.1.3を使用するとします。監視系のIPアドレスは、www1: 10.0.0.1, www2: 10.0.0.2とします。
1. クラスタの設定
それぞれのサーバの/etc/ha.d/ha.cfファイルを編集します。デフォルトではほとんどの行がコメントアウトされていますので、必要に応じてコメントを外し設定します。
▼/etc/ha.d/ha.cf (www1)

# ログ
logfile /var/log/ha-log
# 時間
keepalive 2
deadtime 10
warntime 10
initdead 120
# ハートビート
udpport 694
baud 19200
serial /dev/tty0
ucast eth1 10.0.0.2
# 自動フェイルバック
auto_failback on
# ウォッチドック
watchdog /dev/watchdog
# クラスタノード
node www1 www2
# PING監視
ping 192.168.1.254
# 外部プログラム
respawn hacluster /usr/local/lib/heartbeat/ipfail
# クライアントAPIのアクセス制御
apiauth ipfail gid=haclient uid=hacluster

▼/etc/ha.d/ha.cf (www2)

# ログ
logfile /var/log/ha-log
# 時間
keepalive 2
deadtime 10
warntime 10
initdead 120
# ハートビート
udpport 694
baud 19200
serial /dev/tty0
ucast eth1 10.0.0.1
# 自動フェイルバック
auto_failback on
# ウォッチドック
watchdog /dev/watchdog
# クラスタノード
node www1 www2
# PING監視
ping 192.168.1.254
# 外部プログラム
#respawn hacluster /usr/local/lib/heartbeat/ipfail
# クライアントAPIのアクセス制御
#apiauth ipfail gid=haclient uid=hacluster

www2の設定はwww1の設定とほぼ同じですが、ucastの設定と外部プログラムipfailの呼び出しがなくなっている部分が異なります。
2. 共有リソースの設定
それぞれのサーバの/etc/ha.d/haresourcesファイルを編集します。必ず両方のサーバのファイルが同一になるようにします。
▼/etc/ha.d/haresources (www1, www2)

www1 192.168.0.3/24 httpd

これは、www1を稼動系として、httpdサービスを起動したい場合の設定です。VIP: 192.168.0.3を稼動系サーバに付与させる設定です。